意匠登録出願ってなに?【初心者向け】どのように出願すべきかをわかりやすく説明
意匠登録出願は、製品などのデザイン(意匠)を保護し、独占排他権を得るために必要な手続きです。その概要について出願書類などのポイントも併せて説明します。
1.意匠登録出願って?
意匠登録出願とは、あなたのデザインを法的に保護するために、特許庁に対して正式に申し込むことです。言い換えれば、あなたのデザインに対する「権利」を得るための申請です。
2.何を出願するの?
意匠登録出願では、デザインそのものを登録します。
- デザインの形状:例)特別な形の家具やアクセサリー
- 模様や色彩:ユニークなパターンや配色を有する製品
- 建築物や画像:これらも意匠登録出願の対象
要するに、あなたが創り出した見た目(外観)が出願の対象です。
3.出願の準備
出願するには、いくつかの準備が必要です。
- デザインの確定:登録したいデザインを明確にします(形・色・模様など)。
- 図面や写真:デザインを詳しく示す図面や写真を用意します。強調したい特徴を正確に表現することが重要です。
- 図面や写真のほか、見本・ひな形で出願することもできます。
- 図面等に加えて、書誌事項を記載した願書が必要です。
4.出願人
願書には出願人を記載します。出願人は登録後の権利者となります。個人でも法人でも可。
- 単独出願:一人または一社で行う出願。
- 共同出願:複数人または複数社で行う出願。権利の持分も定められます。
5.創作者
願書には創作者を記載します。創作者が直接権利を持つわけではありませんが、優れた意匠の創作者として公式に記録される名誉があります。個人・複数いずれも可。
- 意匠登録を受ける権利:創作者が意匠を創作したときに得る権利。
- 職務創作:企業の出願は、通常、従業者の職務創作によるものです。
6.意匠登録出願をお考えならご相談ください
意匠登録出願は、大切なデザインを守るための重要な手続きです。どの部分を保護するか、将来の展開、競合の模倣が想定されるデザインなどを総合的に考慮し、丁寧に出願しておくことが重要です。
柳野国際特許事務所では、デザインの活かし方について十分に検討したうえで、具体的な意匠登録出願をご提案します。ぜひお気軽にご相談ください。